• Department of Microbiology, Faculty of Medicine, Shimane Univsresity

講座の紹介ーご挨拶ー

 島根大学医学部微生物学講座は、初代 齋藤 肇 先生(結核菌)、二代 冨岡 治明先生(非結核性抗酸菌)と細菌学の講座としてスタートしましたが、三代 吉山 裕規 先生(EBウイルス)よりウイルス学の研究室に代わり、令和6年11月1日より、同講座の准教授であった、飯笹 久が第四代教授として着任しました。どうぞよろしくお願いいたします。

 本講座は、EBウイルスの非翻訳RNA BART microRNAをメインの研究テーマとします。研究の主なフォーカスは、微生物とRNAです。この研究に、新型コロナウイルスや、嫌気性菌など様々な微生物の研究を並行して行います。全てのプロジェクトは、微生物の病気との関係性を、ウイルス学、細菌学、生化学、分子生物学などの技術を使って明らかとし、また創薬標的の探索を行なっていきます。

 最近は、RNAの医療への応用が進んでいます。レプリコンワクチンの場合、ウイルス学、分子生物学、免疫学の研究成果を元に開発されており、医療の世界は大きな転換点を迎えつつあります。また、血中のmicroRNA量を調べることで、1回に13種類の癌の有無を調べる検査法なども考案されています。従って、微生物におけるRNAの役割を明らかにすることで、新たな医療への道が開けることでしょう。

 ウイルス、細菌のみならず微生物に興味がある方は、ぜひご連絡ください。