
島根大学医学部微生物学講座は、1976年4月に広島大学医学部細菌学教室から齋藤肇先生が初代教授として着任され、結核菌及び非定型抗酸菌を主な研究テーマとした細菌学の研究室として設立されました。設立当初の名称は、“微生物・免疫学教室”でした。1994年8月に同研究室の助教授であった冨岡治明先生が第二代教授として着任し、前任者の研究テーマを引き継がれました。2013年12月に北海道大学遺伝子病制御研究所感染癌研究センターより吉山裕規先生が第三代教授として着任され、Epstein-Barrウイルス(EBV)を主な研究テーマとしました。このため、研究室の専門分野は細菌学からウイルス学へ、大きな変化を遂げました。さらに、研究室を微生物学と免疫学の2つに分け、名称を“微生物学講座”としました。2024年11月1日に同講座の准教授であった飯笹久が第四代教授として着任し、現在に至ります。どうぞよろしくお願いいたします。
本講座は、EBウイルスの非翻訳RNA BART microRNAをメインの研究テーマとします。研究の主なフォーカスは、微生物とRNAです。この研究に、新型コロナウイルスや、B型肝炎ウイルス、嫌気性菌など様々な微生物の研究を並行して行います。全てのプロジェクトは、微生物の病気との関係性を、ウイルス学、細菌学、生化学、分子生物学などの技術を使って明らかとし、また創薬標的の探索を行なっていきます。
最近は、RNAの医療への応用が進んでいます。レプリコンワクチンの場合、ウイルス学、分子生物学、免疫学の研究成果を元に開発されており、医療の世界は大きな転換点を迎えつつあります。また、血中のmicroRNA量を調べることで、1回に13種類の癌の有無を調べる検査法なども考案されています。従って、微生物におけるRNAの役割を明らかにすることで、新たな医療への道が開けることでしょう。
ウイルス、細菌のみならず微生物に興味がある方は、ぜひご連絡ください。