第一回CAEBV国際シンポジウムのクラウドファンディングが終了した。
https://readyfor.jp/projects/caebv
結果は当初の予定額を大幅に塗り変え、9,025,000円で終了した。
このファンディングは、設定額300万円からスタートし、500万、700万円とゴールを達成。最後の目標として800万円を設定していたのだが、900万円以上でフィニッシュとなった。
寄付をした方は医療関係者も多いのだが、この病気で命を落とした声優の松来未祐さんのファンからのご支援が非常に多かった。一人の人間の生き方が、どれほど大きなインパクトを与えたのか。改めて感じた次第である。
基礎研究をどうやって社会に還元するかは難しい課題だが、今回ほど一般の方から研究に熱視線を感じたことがない。
この場を借りて、寄付をしてくださった多くの方に深く御礼したい。
この疾患について基礎研究からなすべきことは、数多く残されている。例えば、EBウイルスが何をしているのか、それを調べる一番単純な方法は、T、NK細胞株に組換えEBウイルスを感染させることだ。非常に単純な実験だが、実は困難な仕事だ。T細胞株は多く存在するのだが、その多くはHTLV-1という別のウイルスが感染していることが多い。この病気では、2つのウイルスが一緒に感染ということはほとんどない。したがって、このような細胞株を使うと、実臨床のデータと異なる点が多くなる(もちろん、この細胞モデルから得られる情報もある)。このようなシンプルな理由でうまくいかない事が多いのが実験だ。課題は多い。
とにかく1つ1つ、課題を克服していくしかないだろう。